2026年10月23日

「歯並びが気になる」「食べ物が噛みにくい」「歯磨きがしにくい」と感じたことはありませんか?
歯並びや噛み合わせが乱れている状態を、歯科では「不正咬合(ふせいこうごう)」と呼びます。
不正咬合は見た目だけの問題ではなく、食べ物を噛む機能や歯磨きのしやすさ、歯や歯茎にかかる負担にも関係しています。
今回は、不正咬合の代表的な種類や、歯並びを整えることが口腔内の健康にどのようにつながるのかを解説します。
不正咬合の代表的な7つの種類
不正咬合にはさまざまな種類があり、歯の位置や上下の顎のバランスによって症状が異なります。まずは、代表的な7つの種類をご紹介します。
1. 叢生(そうせい)|歯が重なり合っている
歯が重なったり、ねじれたりして生えている状態です。
顎に対して歯が並ぶスペースが不足している場合などに起こります。
歯が重なった部分は歯ブラシが届きにくく、虫歯や歯周病のリスクが高まることがあります。
2. 上顎前突(出っ歯)|上の前歯が前に出ている
上の前歯が前方に突出している状態です。
上の前歯が前に出ている場合、転倒などの際に前歯を損傷するリスクが高まることがあります。また、口を閉じにくくなり、口腔内が乾燥しやすくなるケースもあります。
3. 下顎前突(受け口)|下の歯が前に出ている
下の前歯が上の前歯より前に出ている状態で、「反対咬合」とも呼ばれます。
前歯の噛み合わせが通常とは逆になることで、食べ物を噛み切りにくくなったり、発音に影響が出たりする場合があります。
顎の骨格が関係しているケースでは、成長段階や症状に応じた治療計画が必要です。
4. オープンバイト(開咬)|前歯が噛み合わない
奥歯を噛み合わせても上下の前歯が接触せず、隙間ができる状態です。
前歯で食べ物を噛み切りにくくなるほか、舌の癖や発音への影響がみられることもあります。
舌で前歯を押す癖や口呼吸などが関係している場合は、歯並びだけでなく、原因となる習慣にも目を向けることが大切です。
5. 過蓋咬合(かがいこうごう)|噛み合わせが深い
噛み合わせたときに上の前歯が下の前歯を深く覆い隠している状態です。
噛み合わせの程度によっては、下の前歯が上顎の歯茎に接触したり、特定の歯に強い力が加わったりなど、歯や歯周組織に負担がかかることがあります。
6. クロスバイト(交叉咬合)|上下の歯が部分的に逆に噛み合う
上下の歯が部分的に通常とは逆の位置関係で噛み合っている状態です。
歯の傾きや顎の幅、位置関係などが原因となり、噛み合わせの偏りや顎の動きに影響する場合があります。
7. すきっ歯(空隙歯列)|歯と歯の間に隙間がある
歯と歯の間に隙間がある状態です。
歯の大きさと顎のバランスなどが原因となり、隙間の位置や程度によっては発音や食べ物の噛みやすさに影響することもあります。
このように、不正咬合にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる特徴があります。
見た目だけでは問題の程度を判断できないため、歯並びだけでなく、噛み合わせや歯周組織の状態も含めて確認することが大切です。
歯並びを整えることは、歯の寿命を守ることにもつながる
矯正治療というと、歯並びをきれいにするための治療というイメージがあるかもしれません。
しかし、歯並びや噛み合わせを整えることには、歯を長く健康に維持するという観点からも重要な意味があります。
噛み合わせのバランスが乱れていると、特定の歯に噛む力が集中したり、歯に横方向の力が加わりやすくなったりすることがあります。このような負担が続くと、歯の摩耗や歯を支える歯周組織への影響につながる場合があります。
矯正治療によって歯の位置や上下の歯の接触関係を改善することで、噛む力の偏りを軽減できる可能性があります。また、歯並びが整うと歯ブラシが届きやすくなり、毎日のセルフケアを行いやすくなることもメリットです。
自分の歯を長く維持することは、将来も自分の歯で食事を楽しみ、健康的な生活を送るための土台となります。
口腔機能を維持することは健康寿命を支える上でも大切です。ただし、矯正治療だけで歯の寿命が延びるわけではなく、日々の歯磨きや定期的な歯科検診、歯周病の管理などを継続することが欠かせません。
マウスピース矯正・ワイヤー矯正は当院へご相談ください
不正咬合の改善には、歯並びや噛み合わせの状態に応じた矯正治療が選択肢となります。
当院では、マウスピース矯正とワイヤー矯正に対応しています。
それぞれに特徴があり、歯並びの種類や歯の移動量、噛み合わせの状態などによって適した治療方法は異なります。
「自分の歯並びは矯正した方がよいの?」「マウスピース矯正とワイヤー矯正のどちらが合っているの?」など、気になることはありませんか?
ときわ台駅前永井歯科医院では、歯並びのお悩みや矯正治療へのご希望を伺いながら、お口の状態に合った治療方法をご提案します。歯並びや噛み合わせが気になる方は、ぜひお気軽に当院へご相談ください。
監修:永井歯科医院 院長 永井 太一