2026年7月03日

「舌がヒリヒリする」「ピリピリして食事がしみる」「舌がかゆいような気がする」など、舌の違和感に不安を感じたことはありませんか?
実際に当院でも、「口内炎だと思っていたけれどなかなか治らない」「何となく舌の違和感が続いている」といったご相談は少なくありません。
舌は食事や会話などで毎日よく使うため、小さな炎症でも症状を感じやすい部位です。多くは一時的な炎症によるものですが、中には詳しい検査が必要な病気が隠れていることもあります。
今回は、舌がかゆい・ヒリヒリする・ピリピリするときに考えられる原因や、注意したい症状についてご紹介します。
舌の違和感の原因
舌や口の中がヒリヒリしたり、ピリピリしたりする場合は、粘膜に炎症や刺激が起きている可能性があります。原因はさまざまですが、多くは比較的よくみられる良性の疾患です。
口内炎・舌炎
最も多い原因は、口内炎や舌炎です。
口内炎は頬の内側や唇だけでなく、舌にもできることがあり、食事や歯磨きの際にしみたり、熱いものや辛いものを食べたときに痛みが強くなったりします。また、舌炎では舌全体が赤くなったり、表面がツルツルした状態になったりすることがあり、ヒリヒリとした痛みや味覚の変化を伴うこともあります。
こうした炎症は、疲労や睡眠不足、ストレス、ビタミンB群や鉄分などの栄養不足、免疫力の低下、ウイルスや細菌感染など、さまざまな要因が重なって起こります。
また、舌を噛んでしまったり、尖った歯や合わない詰め物・被せ物、入れ歯などが繰り返し当たったりすることも原因の一つです。
多くは十分な休養や栄養をとり、お口の中への刺激を減らすことで改善していきます。
その一方で、何度も同じ場所に繰り返したり、長期間改善しなかったりする場合は、一時的な炎症以外の原因も考える必要があります。
口腔アレルギー症候群
果物や野菜などを食べた直後に、舌や口の中がかゆくなったり、ピリピリしたりする場合は、「口腔アレルギー症候群」の可能性があります。
これは食べ物に含まれる成分に対して口の中でアレルギー反応が起こるもので、花粉症のある方にみられることが少なくありません。
多くは短時間で症状がおさまりますが、「毎回同じ食べ物で症状が出る」という場合は、その食品を記録しておくと原因の特定に役立ちます。
「治らない」「繰り返す」は見逃さないで
舌の違和感の多くは、口内炎や舌炎などの良性の炎症によるものです。しかし、「なかなか治らない」という点は見逃してはいけないサインの一つです。
まれではありますが、口腔がんや舌がん、中咽頭がんなどでは、初期症状として舌の違和感や口内炎のような症状が現れることがあります。
初期には痛みが少ないことも多く、
⚫︎ 2週間以上治らない口内炎
⚫︎ 舌や口の中のしこり
⚫︎ 出血しやすい傷
⚫︎ 舌のしびれ
⚫︎ 味覚の変化
⚫︎ 飲み込みにくさ
などがみられることがあります。
これらの症状があるからといって、必ずしも腫瘍性疾患というわけではありません。
しかし、口内炎であれば通常は徐々に改善していくことがほとんどです。「症状が改善しているかどうか」は、大切な判断材料の一つになります。
受診を検討したい症状
舌の違和感は、痛みの強さだけでは判断できません。
次のような場合は、一度お口の状態を確認することをおすすめします。
⚫︎ 症状が2週間以上続いている
⚫︎ 同じ場所に口内炎を繰り返している
⚫︎ 舌や口の中にしこりや硬い部分がある
⚫︎ 出血やしびれを伴っている
⚫︎ 食事や会話がしづらい
原因が口内炎や舌炎であれば、その原因に合わせた治療によって改善が期待できます。
また、他の病気が疑われる場合には、早い段階で適切な検査や治療につなげることも大切です。
気になる違和感は早めに原因の確認を
「舌がかゆい」「ヒリヒリする」「ピリピリする」といった症状は、多くの場合、口内炎や舌炎、アレルギーなどによる一時的な炎症です。十分な休養や栄養、口腔内を清潔に保つことも改善につながります。
一方で、症状が長く続く場合や、治りにくい潰瘍、しこり、出血、しびれなどを伴う場合には、他の病気が隠れていることもあります。
当院では、まず炎症性疾患を中心に丁寧に診察を行い、原因に応じた適切な治療をご提案しています。
さらに専門的な検査や治療が必要と判断した場合には、専門医療機関と連携し、速やかにご紹介いたします。
「少し気になるけれど、そのうち治るだろう」と我慢してしまう前に、一度お口の状態を確認してみませんか?
気になる症状が続く場合は、お気軽にときわ台駅前永井歯科医院までご相談ください。
監修:永井歯科医院 院長 永井 太一