2026年2月14日

糖尿病とお口の健康は、一見すると別の問題のように思われがちです。しかし近年、「歯科と糖尿病の関連性」が医学的にも広く知られるようになり、歯科医院でのケアが全身の健康管理に大きく関わることが分かってきました。
糖尿病は血糖値が慢性的に高くなる病気です。高血糖の状態が続くと、体の免疫機能が低下し、感染症にかかりやすくなります。その代表的なものが「歯周病」です。
糖尿病と歯周病の関係
歯周病は、歯茎や歯を支える骨が炎症を起こす病気で、日本人が歯を失う原因の第一位といわれています。実は、糖尿病の方は歯周病にかかりやすく、さらに重症化しやすいことが分かっています。
その理由は主に以下の通りです。
・高血糖により免疫力が低下する
・唾液の分泌量が減り、細菌が増えやすくなる
・血流が悪くなり、炎症が治りにくい
歯周病が進行すると、歯茎から出血したり、歯がぐらついたりするだけでなく、体内に炎症物質が広がります。
歯周病が糖尿病を悪化させる理由
注目すべきなのは、「歯周病が糖尿病を悪化させる」という双方向の関係です。
歯周病による慢性的な炎症は、インスリンの働きを妨げる物質を増やすことが分かっています。その結果、血糖コントロールが悪化し、糖尿病の症状が進行する可能性があります。
つまり、
糖尿病が歯周病を悪化させ、歯周病が糖尿病を悪化させる
という悪循環が起こるのです。
この関係は医科・歯科の連携の重要性を示しており、糖尿病治療において歯科受診が推奨される理由の一つとなっています。
歯科医院でできる糖尿病対策
では、歯科医院ではどのようなサポートができるのでしょうか。
1. 歯周病の早期発見・早期治療
定期的な検診により、歯茎の状態をチェックし、歯石除去やクリーニングを行うことで炎症を抑えます。
2. 専門的なクリーニング
歯科衛生士によるプロフェッショナルケアは、セルフケアでは落としきれない細菌を減らし、歯周病の進行を防ぎます。
3. セルフケア指導
患者さま一人ひとりのお口の状態に合わせたブラッシング指導を行い、毎日のケアの質を高めます。
歯周病治療を受けることで、HbA1c(血糖値の指標)が改善したという報告もあり、歯科治療は全身の健康管理の一環として重要視されています。
糖尿病の方が気をつけたいお口のサイン
以下のような症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
・歯茎が腫れている
・歯磨き時に出血する
・口の中が乾きやすい
・口臭が気になる
・歯がぐらつく
これらは歯周病のサインかもしれません。糖尿病と診断されている方、または血糖値が気になる方は、ぜひ歯科検診を習慣にしましょう。
まとめ|糖尿病と歯周病のケアをお考えの方へ
歯科と糖尿病の関連性は、科学的にも明らかになっている重要なテーマです。お口の健康を守ることは、血糖コントロールの改善にもつながります。
糖尿病の治療を受けている方はもちろん、予防の段階から歯科医院での定期管理を取り入れることが大切です。
東武東上線ときわ台駅北口から徒歩1分の永井歯科医院では、歯周病治療をはじめとしたお口の総合的な管理を通じて、患者さまの全身の健康をサポートしています。ときわ台周辺で「糖尿病と歯周病の関係が気になる」「定期検診を受けたい」とお考えの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
お口の健康から、全身の健康へ。
地域の皆さまのかかりつけ歯科医院として、これからもサポートしてまいります。
監修:永井歯科医院 院長 永井 太一