2025年12月05日

輝く白い歯へのニーズが高まる中で、「できるだけ早く、そして長く白さを保ちたい」というご要望は非常に多く寄せられます。そのような方にお勧めなのが、デュアルホワイトニングです。これは、歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」と、ご自宅で行う「ホームホワイトニング」を組み合わせた方法で、それぞれの利点を最大限に引き出しながら、短期間で効果を実感しつつ、白さを長期間維持できるのが大きな特長です。
デュアルホワイトニングの仕組み
オフィスホワイトニングは、高濃度の薬剤を歯科医師・歯科衛生士が扱うため、1回の施術でも歯が明るくなりやすいというメリットがあります。一方、ホームホワイトニングは低濃度の薬剤を時間をかけて歯に作用させるため、じっくりと内部から色を変えていくのが特長です。
デュアルホワイトニングでは、
1. オフィスホワイトニングで短期間に歯の表面の色調を整え、明るさを引き上げる
2. ホームホワイトニングで内部の色素にも働きかけ、後戻りを防ぎつつ理想の白さへと近づける
という二段構えでアプローチします。
この組み合わせにより、「早い」「白さが均一」「長持ちする」といったメリットを同時に実現できるのです。
デュアルホワイトニングの特長
1. 短期間で効果が出やすい
個人差はありますが、オフィスホワイトニング1〜2回で目に見える変化を感じる方が多く、その後のホームホワイトニングでさらに色調を整えることで、満足度の高い仕上がりが期待できます。
2. 後戻りしにくく、白さが長持ち
ホワイトニングでよくご相談いただくのが「すぐ戻ってしまうのでは?」という不安です。単独のオフィスホワイトニングは効果が早い反面、後戻りもしやすい傾向があります。しかし、ホームホワイトニングを併用することで、内部からしっかりと漂白するため、白さの持続性が大きく向上します。
3. 色のムラが出にくい
時間をかけて内部まで働きかけるホームホワイトニングを行うことで、歯全体の色調が均一になりやすく、自然で美しい白さに仕上がるのもデュアルの魅力です。
4. 自分のペースでも続けられる
ホームホワイトニングはご自宅で好きな時間に行えるため、通院の負担が軽減されます。急なイベントに合わせてオフィスホワイトニングを追加するなど、柔軟に調整できる点もメリットです。
デュアルホワイトニングの注意点
どんな治療にもメリットと注意点があります。
デュアルホワイトニングについてよくある懸念点は次のとおりです。
●知覚過敏が出ることがある
ホワイトニングに使用する薬剤の影響で、冷たいものがしみる症状が出る場合があります。多くは一時的なもので、適切な処置で軽減できますのでご安心ください。医院では症状に合わせて薬剤の調整や知覚過敏予防のケアもご提案します。
●人工物には効果がない
被せ物・詰め物・ラミネートベニアなどの人工歯は、薬剤で白くすることができません。ホワイトニング後に色の差が気になる場合は、必要に応じて人工歯の再作製をご相談させていただきます。
●継続が必要
白さを維持するには、歯の着色を防ぐ生活習慣や、定期的なクリーニング、場合によってはメンテナンス用のホームホワイトニングが必要です。「一度やれば終わり」というわけではありません。
●費用が単独より高め
オフィスとホームを組み合わせる分、単独治療より費用は高くなります。その分効果と持続性が高い点を踏まえてご検討いただくのがおすすめです。
こんな方におすすめ
・イベントや撮影など、早く白くしたい
・自然で美しい白さを求めたい
・後戻りを避けて持続性を重視したい
・単独のホワイトニングで満足できなかった
そんな方にデュアルホワイトニングはとても相性が良い治療です。まとめ
デュアルホワイトニングは、即効性と持続性、そして仕上がりの自然さを兼ね備えたホワイトニング方法です。白い歯は笑顔の印象を大きく左右し、表情に自信を与えてくれます。気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。当院では口腔内の状態を丁寧に確認した上で、お一人おひとりに最適なホワイトニング方法を提案いたします。
監修:永井歯科医院 院長 永井 太一