2025年9月08日

インプラント治療に興味があるけれど、「どれくらい時間がかかるの?」「手術って何回もするの?」と不安に思っていませんか?
インプラントは、天然の歯に近い噛み心地と美しさが得られる素晴らしい治療法ですが、治療のステップがいくつかあり、ある程度の期間が必要です。
今回は、インプラント治療の基本的な流れと、一般的な治療期間の目安について、分かりやすくご紹介します。
インプラント治療は「計画」が命
インプラント治療は、単に人工の歯を埋め込むだけではありません。
お口全体の状態を確認し、インプラントが長持ちするように精密な検査と治療計画を立てるところから始まります。
Step1:治療計画期間
1. 初診・カウンセリング
まずは現在のお悩みやご希望を伺い、インプラント治療が適しているかどうかを判断します。
過去の病歴や服用中のお薬なども含めて詳しくお聞きします。
2. 精密検査
レントゲン撮影やCT撮影を行い、顎の骨の量や質、神経・血管の位置などを正確に把握します。
必要に応じて、歯型の採取や咬み合わせのチェックも行います。
3. 治療計画のご説明
検査結果をもとに、治療内容やインプラントの本数、手術の方法、治療期間の目安などを詳しくご説明します。
費用やリスク、メンテナンスの重要性についてもこの段階でしっかりご案内します。
Step2:インプラントの手術と治癒期間
1. 一次手術(インプラント埋入)
チタン製のインプラントを、顎の骨の中に埋め込む手術です。
局所麻酔で行われ、通常は1時間程度で終わることが多いです。術後は軽い腫れや痛みが出ることがありますが、数日でおさまります。
2. 治癒期間(骨との結合を待つ)
インプラントと顎の骨がしっかりと結合するまで、約2〜6ヶ月の治癒期間が必要です。
この期間中は、仮歯を入れて見た目や噛む機能を補うことも可能です。骨の状態によっては治癒期間が前後することがあります。
Step3:被せ物の装着と最終仕上げ
1. 二次手術(必要な場合)
インプラントの頭を出すための簡単な手術を行う場合があります(歯ぐきの形を整える処置)。このステップは10〜20分程度で終わります。
2. 型取りと上部構造の作製
インプラントに装着する人工歯(クラウン)を作るために、型取りを行います。
色や形も周囲の歯に合わせて調整し、自然な仕上がりにします。
3. 人工歯の装着
いよいよ完成した人工歯を装着します。噛み合わせの調整なども丁寧に行い、違和感がないように仕上げていきます。
治療期間の目安はどのくらい?
インプラント治療にかかる期間は、骨の状態や治療部位、本数、全身の健康状態によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
初診〜検査・計画→→→約1〜2週間
手術〜治癒期間 →→→約2〜6ヶ月
型取り〜装着 →→→約2〜4週間
つまり、トータルで3ヶ月〜8ヶ月程度が一般的な治療期間となります。
ただし、骨が少ない場合には「骨造成(GBR)」といった処置を行う必要があり、その場合はさらに数ヶ月追加となることもあります。
メンテナンスでインプラントを長持ちさせましょう
インプラントは人工物なので虫歯にはなりませんが、「インプラント周囲炎」という歯周病のような病気になるリスクがあります。
定期的なメンテナンスと、毎日の丁寧なセルフケアが欠かせません。
治療後も3〜6ヶ月に1度の定期検診を受けることで、インプラントを10年、20年と長持ちさせることができます。
まとめ
インプラント治療は、一度で終わるものではなく、段階を踏んでじっくり進めていくことが大切です。
その分、しっかりと噛める喜びや、自然な見た目を手に入れられるのがインプラントの魅力です。
ときわ台駅前永井歯科医院では、CT完備・丁寧なカウンセリングで、安心・安全なインプラント治療をご提供しています。「まずは話だけでも聞いてみたい」という方も、お気軽にご相談ください。
お一人おひとりに合った最適な治療プランをご提案させていただきます。
監修:永井歯科医院 院長 永井 太一