2026年1月30日

毎日歯磨きをしていても、「虫歯や歯周病になってしまった」という経験はありませんか?実は、歯ブラシだけではお口の汚れをすべて落とすことはできません。そこで重要になるのがフロス(デンタルフロス)と歯間ブラシです。
この記事では、フロスと歯間ブラシの用途の違いや、正しい使い分けについて詳しく解説します。
なぜ歯ブラシだけでは不十分なのか
歯と歯の間には、歯ブラシの毛先が届きにくい「清掃不良部位」があります。この部分にはプラーク(歯垢)がたまりやすく、放置すると虫歯や歯周病の原因になります。
歯科医院では、歯ブラシに加えて補助清掃用具を使うことをおすすめしています。その代表的なものがフロスと歯間ブラシです。
フロス(デンタルフロス)の特徴と用途
フロスが適している人・部位
フロスは、糸状の清掃器具で、歯と歯の接触がきつい部分の汚れを除去するのに適しています。特に以下のような方におすすめです。
・歯と歯の隙間が狭い方
・若い方や歯並びが比較的整っている方
・虫歯予防を重視したい方
フロスは歯の側面に沿わせることで、歯ブラシでは届かないプラークをしっかり絡め取ることができます。
フロスのメリット
・歯間のプラーク除去率が高い
・虫歯予防に効果的
・慣れれば短時間で使用できる
歯間ブラシの特徴と用途
歯間ブラシが適している人・部位
歯間ブラシは、ブラシ状の器具で、歯と歯の隙間が広い部分の清掃に向いています。以下のようなケースで特に有効です。
・歯周病が進行している方
・歯茎が下がって隙間ができている方
・ブリッジや矯正装置が入っている方
歯間ブラシはサイズ選びが重要で、隙間に合わないサイズを使うと歯茎を傷つけることがあります。
歯間ブラシのメリット
・歯周病予防・改善に効果的
・食べかすが取りやすい
・歯茎のマッサージ効果がある
フロスと歯間ブラシの正しい使い分け
フロスと歯間ブラシは、どちらか一方を使えば良いというものではありません。歯と歯の隙間の状態によって、適した器具が異なります。
・隙間が狭い → フロス
・隙間が広い → 歯間ブラシ
同じお口の中でも、部位によって使い分けるのが理想的です。
自己判断が難しい場合は、歯科医院でのチェックをおすすめします。
歯科医院での定期的なチェックが大切です
フロスや歯間ブラシを正しく使うことで、虫歯や歯周病のリスクは大きく下げられます。しかし、隙間の状態や適切なサイズは、時間とともに変化します。
当院では、患者さま一人ひとりに合った清掃方法や補助清掃用具のアドバイスを行っています。
毎日のセルフケアに不安がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
監修:永井歯科医院 院長 永井 太一

Q1. 歯間ブラシを使うと歯茎が下がりませんか?
A. 正しいサイズと使い方であれば、歯間ブラシが原因で歯茎が下がることはありません。
歯茎が下がる主な原因は歯周病による炎症や加齢による変化であり、歯間ブラシそのものが歯茎を下げるわけではありません。
むしろ、歯間ブラシによって歯と歯の間のプラークをしっかり除去することで、歯周病の進行を防ぎ、歯ぐきの健康維持につながります。ただし、サイズが合っていない歯間ブラシを無理に入れると、歯ぐきを傷つけてしまうことがあります。ご自身に合ったサイズ選びや使い方については、歯科医院での確認がおすすめです。
Q2. 子供や高齢者もフロスや歯間ブラシは必要ですか?
A. はい、年齢に関係なく、お口の状態に合わせてフロスや歯間ブラシは必要です。
子供の場合は、歯と歯の隙間が狭いことが多く、フロスを使うことで虫歯予防の効果が高まります。一方、高齢になると歯茎が下がり、歯間が広くなる傾向があるため、歯間ブラシが有効なケースが増えます。
年齢ではなく「歯と歯の隙間の状態」に合わせて清掃器具を選ぶことが大切です。
Q3. フロスや歯間ブラシは歯磨きの前と後、どちらが良いですか?
A. 基本的には、歯磨きの前に使うことをおすすめしています。
先にフロスや歯間ブラシで歯と歯の間の汚れを取り除くことで、その後の歯みがきで歯磨剤の成分が歯間部まで届きやすくなります。その結果、虫歯や歯周病の予防効果がより高まります。
ただし、毎日継続することが最も重要なため、ご自身が続けやすいタイミングで行うことも大切です。