2025年8月26日

歯を失ってしまったときの治療法として、近年とても注目されているのが「インプラント治療」です。天然の歯のようにしっかり噛めて、見た目も自然。生活の質を大きく向上させてくれる素晴らしい選択肢ですが、患者さまからよくいただく質問の一つが「インプラントの値段って、どうしてこんなに差があるの?」というものです。
今回は、この疑問にお答えしながら、当院で採用している「ネオデント(NeoDent)」というインプラントについてもご紹介します。
インプラントの値段、何が影響しているの?
インプラント治療の費用は、1本あたり数十万円かかることが一般的です。しかし、クリニックによって金額にはばらつきがあり、場合によっては数万円単位で違ってくることも。なぜでしょうか? その理由は、大きく分けて以下のような点にあります。
1. インプラントメーカーの違い
インプラントは、いわば「人工の歯の根っこ」です。この部品を製造しているメーカーは世界中に数百社以上あり、それぞれに特徴や価格帯があります。歴史が長く、研究データが豊富なメーカーほど信頼性が高く、その分コストも上がる傾向があります。
一方、新興メーカーや低価格帯のインプラントは、初期費用は抑えられるものの、長期的な安定性やサポート体制に不安が残ることもあります。
2. 手術の難易度や使用する材料
骨の量が十分にあるか、全身状態に問題がないかなど、患者さまの状態によって治療の難易度は変わります。骨造成(骨を増やす処置)や仮歯の装着が必要なケースでは、その分コストがかかるのが一般的です。
また、上部構造(人工歯の部分)に使う材料もセラミック、ジルコニア、レジンなど様々あり、それによっても価格が上下します。
3. 医院の技術力とサポート体制
インプラントは技術の結晶ともいえる治療法。成功率を高めるためには、経験豊富な歯科医師による適切な診断と精密な手術が欠かせません。そのため、しっかりと研修を積んだ医師が対応する医院では、それ相応の費用がかかることもあります。
さらに、治療後のメンテナンスや保証体制なども医院によって異なり、こうしたアフターケアの充実度も費用に影響します。
当院では「ネオデント(NeoDent)」を採用しています
当院では、インプラントの選定にあたり「信頼性」「コスト」「サポート体制」のバランスが取れたストローマン社製の「ネオデント」を採用しています。
ネオデントとは?
ネオデントは、世界最大級のインプラントメーカーであるスイスの「ストローマン社」が提供するブランドです。もともとはブラジル発祥のメーカーであり、南米やヨーロッパで広く普及しているインプラントですが、現在はストローマングループの一員として、技術・品質ともに高い水準を誇っています。
なぜネオデントを選ぶのか?
高い信頼性と安全性
ストローマングループが提供する品質基準をクリアしており、臨床実績も豊富です。
コストパフォーマンスに優れる
世界的な流通網を持つことで、安定した価格で高品質な製品を提供可能。患者さまへの経済的負担を抑えながらも、しっかりとした品質を確保できます。
メンテナンスや部品交換も安心
世界的に展開しているブランドなので、万が一転居された場合も、他院でのメンテナンス対応がしやすいというメリットもあります。
安心・納得して選んでいただくために
インプラントは、決して安い治療ではありません。その分、素材・技術・メンテナンスなど、すべてにおいて妥協せず、長く安心して使っていただけることがとても大切です。
当院では、費用の内訳や治療内容について、事前にしっかりとご説明いたします。また、複数の治療プランをご提案し、患者さま一人ひとりにとって最善の選択ができるようお手伝いします。
まとめ
インプラントの値段には、メーカーの信頼性、手術の内容、使用する材料、医院の技術力など、さまざまな要因が関係しています。決して「安ければお得」「高ければ安心」という単純な話ではありません。
当院では、患者さまの大切な体に入れるものだからこそ、品質と安全性にこだわったネオデントを採用し、適正な価格での治療を心がけています。ご不明な点や不安なことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
監修:永井歯科医院 院長 永井 太一