2025年6月10日

非医療ホワイトニングと歯科医院での違いとは
近年、「セルフホワイトニング」や「サロンホワイトニング」といった言葉を街中やSNSで目にする機会が増えました。いわゆる非医療ホワイトニングは、手軽さや価格の安さを魅力に感じて利用する方も多いようです。
一方、歯科医院で行う医療ホワイトニングは、国家資格を持つ歯科医師・歯科衛生士が施術を行い、効果も安全性も科学的根拠に基づいています。
「どちらを選べばいいのか分からない」という方に向けて、今回は非医療ホワイトニングと歯科医院でのホワイトニングの違いを分かりやすくご紹介します。
ホワイトニングの「目的」が違います
まず、最も大きな違いは使用する薬剤と目的の違いです。
歯科医院で行うホワイトニングは、過酸化水素や過酸化尿素といった漂白作用のある薬剤を使用して、歯の内側(象牙質)にまで作用させ、歯そのものの色を白くします。
一方、非医療ホワイトニングでは、これらの薬剤は使用できません。代わりにポリリン酸や重曹などの成分で、歯の表面の汚れを落とす「クリーニング効果」を目的としている場合が多く、本来の歯の色以上に白くすることはできないのが実情です。
効果の「即効性」と「持続性」が違います
歯科医院のホワイトニングは、1回の施術でも効果を感じられることが多く、数回の施術で明確にトーンアップした白さを実感できます。また、定期的なメンテナンスを行うことで、その白さを長くキープできます。
非医療ホワイトニングは、そもそも歯を漂白する効果がないため、「なんとなく明るくなった気がする」「表面がツルツルになった」という感覚はあっても、見た目の変化には限界があります。数回通っても「思ったより白くならない」と感じる方も少なくありません。
「安全性」と「トラブル対応」にも差があります
歯科医院でのホワイトニングは、歯や歯ぐきの状態を事前にしっかり診査したうえで施術を行います。虫歯や歯周病がある場合は、まずそちらの治療を優先するなど、口腔内の健康を守るための専門的な判断が可能です。
また、薬剤の濃度や照射時間も医師の管理のもと調整されるため、安全性が高く、万が一知覚過敏などのトラブルが起こった場合も、すぐに対応できる体制が整っています。
一方、非医療ホワイトニングは医療行為ではないため、施術者に歯科の専門知識がないことがほとんどです。口腔内の疾患を見逃したまま施術が行われたり、痛みやしみが出ても適切な対応が取れない可能性もあります。
「価格」だけで選ばないで
確かに、非医療ホワイトニングは1回あたりの料金が歯科医院に比べて安価です。しかし、効果が不十分で何度も通うことになったり、白くならないまま満足できないケースも少なくありません。
一方、歯科医院のホワイトニングは短期間でしっかりと効果を実感できるため、トータルで見れば費用対効果が高く、納得のいく白さを得られる可能性が高いといえます。
自分の歯に本当に合った方法を選ぶために
歯の色には個人差があり、生活習慣や歯質、過去の治療内容によって最適なホワイトニングの方法も変わってきます。そのため、正しい診断とアドバイスが受けられる歯科医院での相談が大切です。
当院では、初めてホワイトニングをされる方にも分かりやすく丁寧なカウンセリングを行い、お一人おひとりに最適なホワイトニングプランをご提案しています。ご不安なこと、ご希望などがあればどんなことでもお気軽にご相談ください。
まとめ
ホワイトニングは、単に「歯を白くする」だけでなく、自信をもって笑えるようになるための大切なステップです。「しっかり白くしたい」「安心して施術を受けたい」——そんな方には、効果・安全性・持続性のすべてにおいて信頼できる歯科医院でのホワイトニングをおすすめします。
理想の白さと健康な口元を手に入れるために、ぜひ一度、当院へご相談ください。
監修:永井歯科医院 院長 永井