2026年1月23日

毎日何気なく使っている歯磨き粉。ドラッグストアには数えきれないほどの種類が並び、「高い歯磨き粉の方が効果がありそう」「テレビCMで見たから良さそう」と選んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回は歯磨き粉の役割と選び方について、歯科医院の視点から分かりやすくお伝えします。
歯磨き粉でバイ菌は除去できる?
まず大切なこととして、歯磨き粉だけでバイ菌(歯垢)を除去することはできません。
歯垢は歯の表面に強く付着するため、除去には歯ブラシによる物理的な清掃が不可欠です。
「高額な歯磨き粉を使っているから大丈夫」「いい歯磨き粉を使っているから虫歯にならない」というわけではありません。
歯磨き粉はあくまで歯磨きを補助するものであり、主役は歯ブラシと磨き方なのです。
歯磨き粉を使うメリットとは?
では、歯磨き粉にはどんなメリットがあるのでしょうか。
フッ素配合で虫歯予防
日本で販売されているフッ素配合歯磨剤の上限は1450ppmと定められています。
これは歯科医院で行うフッ素塗布より低濃度ですが、毎日継続して使用できるという大きなメリットがあります。
毎日の歯磨きでフッ素を取り入れることで、歯の再石灰化を促し、日常的な虫歯予防効果が期待できます。
口臭予防
歯磨き粉には、口臭の原因となる成分を抑える働きがあります。
特に、歯垢や舌の汚れをしっかり落とすことで、不快な口臭の予防につながります。
知覚過敏の症状緩和
知覚過敏用の歯磨き粉には、歯の表面をコーティングする作用を持つものがあります。
冷たいものや甘いものがしみる症状を和らげ、日常生活のストレスを軽減してくれます。
ホワイトニング効果
最近では、研磨剤を使わず泡で着色汚れを浮かせるタイプの歯磨き粉もあります。
歯を削らずに白さを保つことができ、見た目の清潔感アップに役立ちます。
歯磨き粉のデメリットも知っておきましょう
一方で、歯磨き粉には注意点もあります。
発泡性で長時間磨けない
歯磨き粉は泡立つため、口の中がいっぱいになり、長時間のブラッシングが難しくなることがあります。
スースー感で磨いた気になる
ミントの清涼感により、「しっかり磨けた」と錯覚しやすく、磨き残しが増える原因になることもあります。
研磨剤による影響
研磨剤入りの歯磨き粉を使い続けると、歯の表面が傷つき、かえって着色しやすくなる場合があります。
歯科医院がすすめる歯磨き粉の考え方
歯磨き粉選びで一番大切なのは、「自分の口の状態に合っているかどうか」です。
虫歯予防、知覚過敏、着色、口臭など、目的に合わせて選びましょう。
ただし、どんな歯磨き粉を使っても、正しい磨き方ができていなければ意味がありません。
また、自分自身で落とすことができる汚れには限界があります。
歯磨き粉に頼りすぎず、定期的な歯科検診とクリーニングを受けることが、健康な歯を守る近道です。
まとめ|歯磨き粉は「補助役」
歯磨き粉は、歯磨きをサポートする大切な存在ですが、万能ではありません。
「高い歯磨き粉=安心」ではなく、正しい歯磨き+自分に合った歯磨き粉を意識していきましょう。
ご自身の歯磨きの仕方や歯磨き粉選びに迷われている方は、ぜひお気軽にときわ台駅前永井歯科医院までご相談ください。
監修:永井歯科医院 院長 永井 太一