2025年10月24日

インプラント治療は「第二の永久歯」とも呼ばれ、失った歯を補う方法の中でも、自然な見た目としっかりとした噛み心地が得られる治療です。
しかし「自分は治療を受けられるのかな?」「手術は痛くない?」といった不安や疑問をお持ちの方も少なくありません。
ここでは、治療前に多くいただくご質問にお答えいたします。
Q1. 自分はインプラント治療を受けられますか?
A. 基本的に健康な方であれば年齢に関わらず可能です。
インプラントはあごの骨に人工歯根を埋め込む治療です。そのため、骨の量や質が十分にあることが重要です。未成年の方は成長が終わっていないため適応外ですが、年齢の上限はありません。
ただし、糖尿病・心臓病・骨粗しょう症・喫煙習慣などがある場合は注意が必要です。当院では全身の健康状態を確認し、必要に応じて主治医と連携を取りながら、安全に治療を進めてまいります。
また、「骨が足りない」と他院で言われた方でも、骨造成(こつぞうせい)と呼ばれる技術によって、インプラントを埋められる可能性があります。
骨造成とは、人工の骨補填材などを用いて、不足している骨を再生・補強する処置です。骨がしっかりと再生すれば、インプラントを安定して埋入できるようになります。当院ではCTによる精密検査を行い、骨の状態に合わせて最適な方法をご提案しております。
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骨が少なくても諦めないで!最新の骨造成技術とインプラント治療
Q2. 手術は痛くありませんか?
A. 局所麻酔を行うため、手術中の痛みはほとんどありません。
インプラント手術は、歯を抜くときと同じように麻酔をして行いますので、処置中の痛みはほとんど感じません。
不安な方には、リラックス効果のある静脈内鎮静法を取り入れることも可能です。
術中はうとうとと眠っているようなリラックスした状態で過ごせるため、恐怖心の強い方や手術が苦手な方にもおすすめです。当院では、麻酔科医の立ち会いのもとで鎮静法を行いますので、安全性が高く、安心して手術を受けていただけます。
術後は多少の腫れや痛みが出ることもありますが、痛み止めでコントロールできる程度で、多くの患者さまが「思ったより楽だった」とおっしゃいます。
Q3. 治療期間はどのくらいかかりますか?
A. 数ヵ月〜半年ほどが目安です。
インプラントは、人工歯根があごの骨としっかり結合するまでの時間が必要です。抜歯と同時に埋入できるケースもありますが、多くの場合は骨や歯ぐきの回復を待ってから手術を行います。
そのため、手術から最終的な人工歯が入るまで、数か月程度かかるのが一般的です。期間は骨の状態や体質によって異なりますので、詳しくは診断後にご説明いたします。
Q4. ブリッジや入れ歯と比べて、何が違うのですか?
A. 周囲の歯を守りながら、しっかり噛める点が大きな特徴です。
・ブリッジ:両隣の健康な歯を削って支えにする必要があります。
・入れ歯:取り外し式で、違和感や噛む力の低下を感じやすい傾向があります。
・インプラント:骨に直接固定されるため、周囲の歯に負担をかけず、天然歯に近い力で噛むことができます。
長期的に見ても、残っている歯を守る選択肢といえます。
Q5. 見た目は自然になりますか?
A. 自然な仕上がりが可能です。
インプラントの上部に装着する人工歯は、セラミックなどの自然な色合いを再現できる材料を使用します。周囲の歯に合わせて色や形を調整するため、口を開けてもほとんど気づかれません。
「入れ歯っぽさが気になる」「自然な笑顔を取り戻したい」という方にもおすすめの治療です。
院長からのメッセージ
インプラントは、失った歯を補うだけでなく「自分らしさ」を取り戻す治療です。
丁寧なカウンセリングと検査をもとに、患者さま一人ひとりに寄り添った最適な治療をご提案します。
「食べたい」「笑いたい」――その想いをもう一度かたちにするお手伝いをいたします。
監修:永井歯科医院 院長 永井 太一